「春の妖精」とも呼ばれ、節分のころに咲くセツブンソウ。早咲きで知られる兵庫県丹波市青垣町で自生するセツブンソウのつぼみが膨らみ、今にも咲きそうになっている様子が1月8日までに確認された。9日は雪、10日は厳しい冷え込みに見舞われたものの、昨年12月から続く暖冬傾向で、生育が早まっていると見られる。
暖冬で「フキ」枯れずに青々と
気象庁アメダス(同市柏原町)によると、昨年12月は過去30年の平年値と比べ日平均気温が1度、日最低気温も1・5度それぞれ高かった。年が明けてからも最高気温が10度を超える日が3日あるなど、平均気温、最低気温も平年値より高い、温かい日が続いた。
雪の量や冷え込みも平年よりましで、枯草と落ち葉で茶色という例年の景色と異なり、今年は枯れずに残ったフキが、周囲に青々と繁っている。近所の男性は「暖冬で、今年は景色からして違う」と話していた。
セツブンソウはキンポウゲ科の多年草。白い部分はガク。青垣では2―3月に「セツブンソウ祭り」が開かれる。