兵庫県丹波市氷上町の大塚病院に1月28日、ヒト型ロボット「Pepper」(ペッパー)が導入された。1階玄関の総合案内に立ち、通りかかる人をセンサーで感知、「健康チェックをしていきませんか」と呼びかけている。今後、病院の見取り図や、老人保健施設と病院の機能の違いを紹介するデータなどを加え、案内や説明にかかる職員の労働軽減につなげる意向。
身長約120センチ。胸のタッチパネルに触れ、たずねたい事項や、「はい」「いいえ」を選ぶと、ペッパーがパネルに図示すると共に、言葉で答えてくれる。
「健康チェック」では、「インフルエンザ予防」「冷え性」「微熱」「喉が痛い」の4つの項目があり、例えば「インフルエンザ予防」を選ぶと、予防接種済みか否かの質問に進み、「はい」「いいえ」を選ぶと、それぞれにペッパーがコメントする流れ。
ペッパーがしゃべる内容やタッチパネルの表示は随時入れ替えたり、追加することができる。
大塚浩之院長は「今後は、受診すべき適切な科に誘導する問診的なこと、院内案内、中国語での医療会話、子どもさんが遊べるゲーム機能などの追加が考えられる。職員の労働軽減につなげたい」と導入の思いを語った。