選抜高校野球大会8日目の30日、第2試合で地元・兵庫の明石商業のエース、中森俊介君(2年、同県篠山市立篠山東中出身)が大分戦で、投打に活躍した。チームは13―4で勝利し、8強入りを果たした。
中森君は5点を先制して迎えた2回裏、一死1・2塁の場面で登板。打者を三振に打ち取るなどして切り抜け、試合を落ち着かせた。
4回表の攻撃では、ランナーなしから変化球をバックスクリーン右に弾き返し、自身公式戦初ヒットが甲子園でのホームランとなった。その裏には自身最速を1キロ上回る147キロのストレートを投げ込むなど好調で、8回裏にレフトの守備位置につくまで、「0」で抑えた。
中森君は、「監督には『いつでもいけるように準備しとけ』と言われていた。いつも通り、冷静にいこうとマウンドに立った。前の試合より低めに集められていたので、よかったかなと思う」と振り返り、「チームの目標、日本一に向けて、気を引き締めて一戦一戦いく」と意気込んでいた。
また、147キロのマックス更新については「手応えはなかった。ボール球だったので、よいコースにいっていれば、なおよかった」と言い、本塁打については「打った瞬間、風もあったので打球が伸びた」と笑顔を見せた。
明石商業の次戦は、大会9日目(31日予定)。