国蝶「オオムラサキ」の越冬幼虫を探す催しが3月9日、兵庫県丹波市の丹波の森公苑で開かれた。同公苑と兵庫丹波オオムラサキの会が主催。親子50人が参加し、オオムラサキの幼虫のエサとなるエノキの根元にある枯れ葉を拾っては、1・5センチほどの茶色の幼虫がいないか目を凝らした。
同公苑森づくり活動アドバイザーの角谷慶治さんが里山やオオムラサキについて講義した後、同公苑内の里山にあるオオムラサキの飼育ゲージに向かった。参加者たちはエノキの根元で、枯れ葉の裏にいる幼虫を見つけると「見つけた」とうれしそうだった。
1枚の葉に9匹の幼虫を見つけた男の子は、「(1枚につき)今までで一番たくさんの幼虫を見つけた。びっくりした」と話していた。
幼虫は3月下旬―4月にエノキの木を登り、芽吹きを待つ。成虫はクヌギやコナラの樹液を吸う。