親子が笑顔になれる場に
丹波県民局が主催した女性の起業応援講座を受講し、4月から丹波市で子ども連れ歓迎のママのためのダンスクラブを開講する。「ママが楽しく体を動かし、ママ同士のつながりを大切にしたい」と話す。
柏原中学3年の時、友人に誘われてスクールに通ったのがダンスとの出会い。高校でもスクールに通い、週末はイベントに出演した。段々とプロを目指すようになり、卒業後に東京へ。昼間はインストラクターとして働きながら、夜はスクールに通った。「さらにダンスを深く学びたい」と、渡米。2年間、3つのスクールで研修し、ヒップホップの本場の空気を感じた。「本場は技術のレベルが高い」と感じながらも、「振り付けの覚えが早くなり、表現力が磨かれた」。
21歳で帰国し、教育に関心を持ち、篠山と三田でインストラクターを務めながら、短大、大学で学び、幼稚園教諭、保育士、小学校教諭の免許を取得。丹波市の小学校で2年勤務し、長女の出産を機に退職した。しばらくダンスと離れていたが、三田で行われたママのダンスレッスンを体験。「おしゃべりしながら、みんなで踊る空気感が心地良く、これまでで一番楽しかった」ことがきっかけになり、企画を温めてきた。
起業塾では「ダンスでつながる人と人」をテーマに、「親子で笑顔になれる場を作りたい」と発表した。「地域コミュニティを活性し、生まれ育った丹波をもっと住みやすい町にしたい」と話す。32歳。