古墳抱く「ヤマザクラ」 山中で神秘的な美しさ

2019.04.18
ニュース丹波市地域

古墳の上にそびえ、花を咲かせたヤマザクラ=兵庫県丹波市春日町長王で

兵庫県丹波市春日町長王で、古墳を抱え込むように根を張るヤマザクラが美しい花をつけている。同市の指定文化財にも指定されており、ヒノキ林の中で神秘的な美しさを見せている。

 

樹高27メートル、かつては円墳の上で生育か

古墳の天井石を抱いて根を張っている

1500年ほど前に作られたと考えられる古墳の石室の天井石を抱え込むようにヤマザクラが根を張っている。3つある天井石の一番奥の上に幹が立ち、幹から出た数本の根が他の天井石をも抱いて土中に入っている。

樹高27メートル。高さ2メートル付近で幹が2本に分かれている。古墳の前には小さな稲荷神社が建っていることから、「稲荷古墳のヤマザクラ」として親しまれている。

市によると、かつては円墳の上に育っていたと考えられ、途中で封土が崩れて現在のような姿になったという。

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