兵庫県の篠山、丹波市の市民有志が通信制の星槎大学(本校・神奈川県)と連携協定を結んだ「丹波コミュニティカレッジ」が21日、篠山市の旧大芋小学校で開校した。同校の一室をスクーリング(対面授業)会場にし、講義以外にも学生同士が交流できる機会をつくっていく。
1期生は両市内外の約20人。初日の“入学式”には13人が参加した。学生同士の交流の場にしようと、大阪から出席した同カレッジ学生が“講師”になってインドカレーを作ったり、丹波地域発祥のご当地スポーツ、「桶ット卓球」や「囲碁ボール」をしながら打ち解けていた。
入学した丹波市の会社員女性(27)は、「地域の中で人を育て、つながりながら、受け身ではなくて学生自身も一緒につくり上げていこうとしている点に、すごく期待している」と話していた。
西村源学長(37)=篠山市=は、「学生は、住む地域も年齢も職業も違う。資格取得などの学問的な学びに加え、学生がお互いに刺激し、影響し合う学びもあるはず。星槎大学のカリキュラムに対するサポートもしながら、学生たちが自らでキャンパスライフを作っていければ。独りぼっちではない、通信教育にする」と話している。
カリキュラムは、教育、福祉、スポーツ身体表現、国際関係、環境―の5分野で、教員免許や社会福祉士、教育カウンセラーなどの資格も取得できる。1科目から学ぶことができ、学費も学ぶ科目分のみ。学生は各家庭で学び、科目に応じてスクーリングに参加。インターネットを通じてオンラインで講義が受けられる。