兵庫県篠山市の旧西紀町の花「シャクナゲ」を愛でながら、多彩なイベントを楽しむ「にしきシャクナゲまつり」が20、21の両日、同市下板井の黒豆の館などで行われた。今年は第40回の節目で、また5月1日に丹波篠山市が誕生することから、ひしゃくを投げる新企画「シャク投げ大会」を実施。「花木の帝王」と呼ばれるシャクナゲが彩りを添える美しい会場に歓声が響いていた。
ひしゃくを投げて飛距離を競い合う「シャク投げ大会」には、満員の100人が参加。子どもと大人がそれぞれの部門に分かれ、5人1組で飛距離を競った。
参加者たちは金属製のひしゃくを手にスタンバイ。「どうぞ」の合図でソフトボールのような下投げでひしゃくを勢いよく放り投げた。遠くまで飛んだときにはギャラリーから「おー」と、どよめきが起こり、盛り上がりを見せていた。
最高記録を出したのは、宇治市の男性(26)。男性は、神戸大学生時代、同市内で農業ボランティアに励み、5年ぶりに友人と共に篠山を訪れていた。「洒落のきいた催しだったので、おもしろそうと参加してみたが、まさかの結果にびっくり」とほほ笑んでいた。