兵庫県丹波篠山市の泉自治会(中西千秋会長、60戸)の「レクリエーション大会」がこのほど、同地区の広場で開かれ、住民約70人が参加した。赤、黄色の2チームに分かれ、伝統の「なわない競争」などが行われ、住民らの明るい笑顔が広がった。
今年で31回目を迎える大会。「なわない競争」(「なわない」=ねじりをかけた2本のわら束を巻き合わせて1本のひもにすること)は、第1回大会から続く種目で、制限時間内になうワラ縄の「長さ」と「美しさ」を競うという田舎ならではのユニークな競技。90歳代までの選手たちが5人1組でチームを組み、1分30秒ごとに交代し、客席の声援を浴びながら、受け継がれてきた伝統の技を披露していた。
熱戦の結果、黄色組が5メートル92センチ、赤組が5メートル85センチで、わずか7センチの僅差で黄色組が勝利。「美しさ」は老人会長の審査により、引き分けとなった。
出場最高齢で、紅一点の女性(92)は、毎年出場。「嫁に来た時から、俵を編んだりするのに、よう縄を作った。出場するたび、懐かしい。皆さんとわいわい言うて楽しいです」と笑顔だった。
中西自治会長(67)は、「都会に出ている人も帰ってきてくれて、よい交流の場になっています」と話していた。