認知症のブックカフェ開設「優しさ集まる場所に」

2019.05.20
ニュース丹波市地域

ブックカフェの会場で参加を呼び掛けるスタッフら=兵庫県丹波市山南町で

兵庫県丹波市の同市南部地域包括支援センターが6月1日午後1時半―3時半、山南福祉センターで「認知症ブックカフェ」を開く。認知症に関する約150冊の本を用意。▽読書で認知症のことを学ぶ▽同じ介護をしている人と話す▽認知症者が絵本を読む▽専門職と相談する―など、気軽に参加できる場を提供する。毎月第1土曜(1月は第2土曜)に開催する。

丹波認知症疾患医療センターの元相談員で、丹波篠山市長寿福祉課の寺本秀代さんが、自分の資料用としてこれまでためてきた認知症関連の本を、関心のある人に活用してもらおうと、同包括支援センターに相談。認知症カフェを開きたかった同包括支援センターとの思いが一致した。

場所は、山南福祉センター1階の一室と、ソファーやカウンターがある入口のオープンスペース。本は「医療・ケア」「介護・予防」「本人・家族の体験記」「絵本」などカテゴリー別に一覧表を作った。同包括支援センターの社会福祉士、保健師、精神保健福祉士の資格を持つ寺本さんの3人が運営、相談に当たる。

ブックカフェ名は「たんぽぽのわたげ」。「優しさが集まる場所になり、優しさが別の場所に広がっていく」との思いを込めた。寺本さんはこれを機会に介護職員やボランティアと一緒に「ブックカフェの会」を結成。山南での取り組みを第1弾とし、丹波篠山市や、丹波市内の他地域でのブックカフェを目指している。

3人は「家族が参加しやすい土曜の開催にしました。気軽にご参加ください」と呼び掛けている。参加費は無料。飲み物、お菓子希望者は200円。本の貸し出しは1冊につき100円。本の返却時に返金される。

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