九尺フジの名所として知られる兵庫県丹波市市島町の白毫寺で、満開を迎えているフジがライトアップされている。視界いっぱいに薄紫色の幻想的な世界が広がり、多くの観光客やカメラマンを魅了している。
同寺では約120メートルに渡って藤棚が設置されており、長いところでは1メートルほどの花房を垂らしている。ライトに照らされたフジは、日中とは違った表情を見せ、暗闇の中に薄紫色の花が浮かび上がる。
同寺の荒樋勝善住職によると、同寺のフジは「人が集い心安らぐ寺にしたい」との願いを込め、先代住職が植えたのが始まり。2012年、全国紙の1面に写真が掲載されたことで、一躍全国区になった。
近年では、フェイスブックなどのSNSなどで拡散され、海外からの観光客も訪れるという。
ライトアップは14日まで。日没から午後9時まで行う。