兵庫県果樹研究会(原テツアキ会長)と、丹波ブルーベリー研究会(山本一会長)は、ブルーベリー栽培の手引書となる「ブルーベリー栽培ハンドブック」の冊子とCDを作成した。
丹波市内の現場をモデルに、生産者の経験に基づいた栽培のポイントをまとめた。写真を多く使用しているのが特徴。整枝・せん定の項目では、手入れの前と後に加え、途中の状態の写真も入れるなどし、初心者にもできるだけ分かりやすいよう工夫している。
丹波ブルーベリー研究会は、2006年に発足。会員は現在、丹波市44人と丹波篠山市6人の計50人。両市で約6・5ヘクタールを栽培しており、県の中心栽培地に成長した。
「さらに産地化していくためには、特性に合った手引書がどうしても必要だった」と山本会長(75)=氷上町新郷。「これからはこのハンドブックを核にして、同じ指導ができる。難しい作物ではないので、ぜひ栽培にチャレンジしてほしい」と話す。
また、昨年新規就農し、20アールの農地で約220本のブルーベリー栽培を始めた女性(36)は「カラー写真が多いので、自分の畑のブルーベリーと色の具合なども見比べられて参考になります」と話していた。
冊子はA4判カラー75ページ。200部を発行。丹波ブルーベリー研究会の会員には無料で配布するほか、一般に1200円で販売。同研究会は随時会員を募集している。