公用車事故で損害賠償請求 市は一部争う方針

2019.06.09
ニュース丹波篠山市事件

 兵庫県丹波篠山市はこのほど開かれた議員全員協議会で、昨年5月に発生した公用車の事故でけがを負った再任用職員との間で、損害賠償請求の裁判が起きていることを明らかにした。

 再任用職員は市に対し、治療費や後遺障害による逸失利益、慰謝料を含む約1370万円のうち、自賠責保険や公務災害補償などで既に支払われたものを除く1035万円の支払いなどを求める訴状を神戸地裁柏原支部に提出し、受理された。

 事故は昨年5月1日午後3時40分ごろ、同市宮田の県道で発生。市職員の運転する車が操作ミスで対向車線を越えて農地に突っ込んだ。事故の際、同乗していた再任用職員が胸椎圧迫骨折の重傷を負った。

 当日、市内の病院を受診後、翌日から17日間入院。自宅療養を経て昨年7月に職場復帰していたが、今年2月に自賠責保険後遺障害の「脊柱に変形を残すもの」に認定された。

 6月10日に第1回口頭弁論が行われる。市は逸失利益の金額などについて争う方針。

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