外来種を引っこ抜け 中学生がオオキンケイギク駆除

2019.06.26
ニュース丹波篠山市地域

学校そばの歩道に繁茂するオオキンケイギクを引き抜く生徒たち=2019年6月13日午後4時15分、兵庫県丹波篠山市東沢田で

兵庫県丹波篠山市の篠山中学校の整美委員の1年生8人がこのほど、同校そばの歩道に生えていた特定外来生物のキク科植物「オオキンケイギク」(北米原産)の駆除作業を行った。外来生物対策に取り組んでいる市が、「若い世代にも外来生物問題を意識してほしい」と企画。生徒たちは、「きれいな花やけどなあ」と言いながら、額に汗をにじませて引き抜いていた。

市職員は、作業に入る前に生徒たちに向けて、「繁殖力が強いため、在来種を駆逐してしまう。日本の生態系に大きな影響を及ぼすので環境省が特定外来生物に指定し、栽培や販売などを禁止している」「多年草なので、根っこから引き抜いて」などと説明した。

生徒たちは、約100メートルの区間で駆除作業を実施。30分間程度の作業だったが、引き抜いたオオキンケイギクはごみ袋5袋分にもなった。

男子生徒は、「こんなきれいな花が特定外来生物だなんて知らなかった。家族や知人にも教えたい」と言い、女子生徒は、「もっとオオキンケイギクの存在を多くの人に知ってほしい。このような取り組みと外来生物への意識が、日本各地に広がっていけば」と話していた。

市は、「きれいな花なのでわざわざ刈り残している情景を目にする。周知していくことで、多くの市民が自分の身の回りで駆除していただけるようになれば一番」と話していた。

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