「女子の甲子園」決着 作新がサヨナラ劇的V 最終回に2点差を逆転

2019.08.02
ニュース丹波市地域

優勝を決めて胴上げされる作新学院の生井主将=2019年8月2日午後零時32分、兵庫県丹波市市島町中竹田で

「女子の甲子園」が決着―。兵庫県丹波市で開かれていた「第23回全国高等学校女子硬式野球大会」の決勝戦が2日、つかさグループいちじま球場で開かれた。作新学院(栃木)と履正社(大阪)が対戦、作新が最終回に2点差を逆転し、4―3のサヨナラで初優勝を果たした。

 

序盤は一進一退の攻防に

3回裏に同点に追いつく作新

両校ともに同大会で初めての優勝をかけて戦った。履正社は3回表、二死2塁から4番花本穂乃佳さん(1年)がセンター前に運んで先制。追いかける作新は3回裏、二死2塁から1番関桃子さん(3年)がセンター前にタイムリーを放って同点に追いついた。

 

終盤にかけ履正社が作新を突き放す

6回表に1点を追加し、2点を勝ち越し喜ぶ履正社の選手

履正社は4回表と6回表、1番安食志保さん(同)が2打席連続のタイムリーヒット放って計2点を奪い、作新を突き放した。

 

最終回、二死から3点を奪いサヨナラ

サヨナラの得点を決める作新の選手

最終の7回裏、2点を追う作新は二死満塁のチャンスを作り、2番海老沼桃さん(2年)がセンターに起死回生のタイムリーヒットを打ち、一気に追いついた。続く3番本間茜莉さん(3年)がセンター前にサヨナラ打を放ち、劇的な幕切れとなった。

 

作新の生井美桜主将(同)は、「この仲間と一緒に練習してきてよかった。努力が報われたと思う。一人ひとりが頑張れば日本一になれることを証明できた」と涙をぬぐった。

惜しくも敗れた履正社の横手咲子主将(同)は、「悔しいけど、自分たちのできることはやった結果。新チームになったときはアウト一つ取るのも難しかった。監督やコーチ、保護者、仲間に感謝を伝えたい」と話した。

優勝を決め抱き合う作新の選手たち

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