甲子園球場で行われている「全国高校野球選手権大会」で大会8日目の13日、第1試合(2回戦)で履正社(大阪)と津田学園(三重)が対戦し、履正社が12安打の猛攻を見せ、7―3と勝利した。兵庫県丹波市出身で、同県丹波篠山市の中学硬式野球チーム「ベースボールネットワーク」出身でもある履正社エースの清水大成君(3年)が9安打3失点ながらも、9奪三振などで要所をおさえるピッチングを見せ、143球で完投した。
清水君は1回と2回の表、それぞれ先頭打者にヒットを許すも、三振をとるなどして零点に抑えた。2回裏、2死1、2塁から、自身のバットでレフト前ヒットを放ち、先制した。3回表、打者3人で抑えると、その裏、味方打線が爆発。この回3点取った後、清水君はカウント3―2から四球を選び、味方のタイムリーで生還した。この回一気に5点を奪い、試合を有利に進めた。
5回表はエラーで1点を献上、6回表は3連打を打たれて追加点を奪われるも大きな崩れはなく、7回表には2三振を奪い、零点に抑ええた。最終回にはこの日最速の141キロのストレートで試合を締めた。
清水君は「(途中降板した)初戦は抜け玉が多かった。軸足を意識し、バランス良く投げようと思った。また、前回は投げ急いだ部分もあった。今回は自分のテンポで丁寧に投げることができた。2回のタイムリーはたまたま。決め切れるところを1球で決めきれなかった。次戦で改善したい」と話していた。
履正社の次戦は、大会11日目午前8時から、高岡商業(富山)と対戦する。