兵庫県丹波市の氷上高校女子バレーボール部の近藤なつみさん(2年)が、18歳以下の日本代表チーム(12人)に選出され、9月にエジプトで行われる「女子U18世界選手権大会」に出場する。18歳以下の日本代表に同高校の生徒が選出されるのは10年以上ぶり。同高校では1年時から主力を担っており、代表チームではセッターとして活躍が期待されている。「自分の実力を出し切れれば、レギュラーとして活躍できる自信がある」と話している。
身長172センチ。同高校では前衛のときはアタッカー、後衛に移動するとセッターを任されている。同高校の川釣修嗣監督によると、現在の18歳以下日本代表チームは、セッターがコート内に2人いる戦術「ツーセッター制」を敷く構想があり、セッター以外のポジションも高いレベルでこなせる近藤さんに白羽の矢が立ったという。
昨夏に代表候補に入り、2カ月に一度、代表合宿に参加している。今年4月にイタリアで行われた大会では主力として活躍し、日本が優勝する原動力になった。
中学3年時にいくつかの高校から勧誘があり、厳しさの中にも明るさを感じた氷上高校を選んだ。
川釣監督は「器用でバレーセンスがある選手。今以上にオールラウンドなプレーができる選手になってほしい。高い技術や意識、考え方などを氷上高校に持ち帰れるような経験をしてほしい」と話す。近藤さんは「自分で得点を決めるより、周りを生かすプレーが好き。精神的なコントロールや体のケアは試合にも影響する。意識を高く持ち、世界一をめざしたい」と意気込んでいる。