丹波黒大豆、丹波栗、丹波大納言小豆と、全国的に名高い秋の味覚がそろう丹波地域の中でも、最高級品として名高い丹波マツタケの初物が25日、兵庫県丹波市の料亭に初入荷した。今か今かと「秋の味覚の王様」の入荷を待ち焦がれていた料理人は、シーズンの始まりに心躍らせている。
マツタケ料理が名物の同市氷上町の料亭「大和」に、市内の生産者からこの日の朝収穫された10本、350グラムが持ち込まれた。かさが開く前の香りの強い上物ばかり。初物の入荷時期は例年並み。
同店経営者の余田亮一さん(67)は、「この時期、丹波の人の話題はマツタケ。みんなそわそわしている。1本出るまでは心配だけれど、これで雰囲気が変わる」と晴れ晴れした表情を見せた。初物のマツタケは、土瓶蒸しにして提供する。
希少な丹波マツタケのフルコースが食べられるとあって、東北から九州まで、全国のグルメから予約が入っている。