日本の代表的な栗の産地、兵庫県丹波地域で栗拾いが始まった。粒の大きさとまろやかな甘さに定評がある「丹波栗」。来園者たちはその大きさに驚きながら、次々と火ばさみで栗を拾っていた。
約1ヘクタールの観光栗園を持つ、同県丹波市氷上町福田の福田観光栗園では15日朝から親子連れが続々と来園。火ばさみ、バケツ、軍手を持って栗園に入園。子どもたちがイガに気を付けながら、恐る恐る栗を取り出していた。
同園では早生(わせ)種で大粒の「国見」が取れ始め、下旬にかけて甘みが多い、「筑波」「銀寄」が旬を迎える。10月に入ってからは晩生(おくて)種で大きい「石槌」のシーズンに。10月下旬まで栗拾いが楽しめるという。
同園の横田賢太郎代表は「粒の大きさ、量ともに平年並み。三連休初日から天候が良く楽しんでいただいています」と喜んでいる。
子ども2人の4人家族で同園に初めて訪れたという男性(31)=大阪府吹田市=は「粒の大きさがスーパーで見る栗の1・5倍ほどありびっくり。もうすぐ私の誕生日なので、スイーツにして家族で一緒に食べたい」と話していた。
同丹波篠山市、丹波市で栗拾いや生栗、加工品、栗スイーツ、栗料理が楽しめるイベント「丹波食べ歩きフェア」(同実行委員会主催)を10月27日まで開いている。問い合わせは、丹波農林振興事務所。