兵庫県丹波篠山市藤坂の長尾勝美さん(71)宅の畑にこのほど、“旅する蝶”として有名な「アサギマダラ」が飛来した。長尾さんは今年、自宅前の庭や畑にアサギマダラが好む植物「フジバカマ」を育て、のぼりを立ててPR。「全国のあちこちで、アサギマダラで地域おこしに取り組んでおられる。過疎化が進む藤坂で、わずかでも地域活性化につながれば」と話している。
24、25日には3匹、26日には15匹以上を確認した。
アサギマダラは秋になると、日本本土から南西諸島や台湾への“渡り”をするのが特徴で、2000キロを越す移動も確認されている。
長尾さんは5年ほど前、京都市右京区の水尾地区で有志が育てている秋の七草の一つ、原種のフジバカマにアサギマダラが飛来しているのをテレビニュースで知って以来、関心を持つようになり、毎年のように現地も訪れた。
2年前から自宅でフジバカマを1鉢育てたところ、昨年からアサギマダラが飛来するようになり、今年は畑や庭先にも広げた。長尾さんによると、10月中旬まで飛来し、天候にもよるが、午前中に飛来するケースが多い。