兵庫県丹波篠山市西古佐で、「田んぼアート」で描かれた恐竜「タンバティタニス・アミキティアエ」(通称・丹波竜)と、ネズミに似た哺乳類「ササヤマ・ミロスカワイイ」が見ごろを迎えている。近くにある丹波並木道中央公園から眺めることができ、関係者らは、「ぜひ、足を運んでほしい」と呼びかけている。
ともに同市や隣接する丹波市にまたがる1億1000万年前の地層「篠山層群」から産出した化石が題材。制作したのは地元の篠山鳳鳴、篠山産業、篠山東雲の3高校の生徒有志で、発見された化石を生かした地域振興策の一環として取り組み、コシヒカリやムラサキイネ、アクネモチなど、色の違う稲を植え、図柄を浮かび上がらせた。
昨年度、恐竜化石を生かした活性化について研究した鳳鳴高の生徒が発案し、2高校に協力を依頼。産業高は測量技術を、東雲高は農業技術を生かして協力した。
事業は学校現場が求めるキャリア教育の中間支援を行う一般社団法人「BEET」(細見勇人代表理事)がサポートしている。
今月末ごろに刈り取る。収穫したコメは、「恐竜米」などの名前を付けて販売する予定。