競りにかかり、キロ単価552万円で落札されたマツタケ＝兵庫県丹波篠山市二階町で

兵庫県丹波篠山市郡家の「丹波篠山市場」に1日、同市産のマツタケ7本（計190グラム）が今シーズン初めて出荷され、競りにかけられた。地元の老舗料理旅館「丹波篠山　近又」が105万円で落札。消費税増税スタート日にもかかわらず、キロ単価にすると過去最高の552万円という破格の値段となった。

いずれもつぼみの状態で、大きいもので長さ10センチ、傘の直径が5センチ。ご祝儀相場に加え、気温が高いことや雨が少ないことなどから全国的に出始めが不作となっており、価格が高騰した。

競り落とした清水龍二・調理課長は、「老舗旅館のプライドで絶対に落とすと決めていたので、ひと安心です」と言い、「今回落札したものは傘が開いていないので土瓶蒸しにして提供する。丹波篠山のマツタケは日本一。今後の豊作に期待したいですね」と話していた。