兵庫県丹波市市島町の前山小学校(堀博文校長、83人)でこのほど、火災避難訓練が行われた。同市消防署員の指導のもと、煙が充満した部屋から抜け出す煙体験などを通じて、素早く安全に避難する方法を学んだ。
図工室に煙を充満させて煙体験を実施。消防署員は、「煙は上にいくので姿勢をできるだけ低くして避難する。ハンカチは濡らす必要はないので、しっかりと鼻と口に当てる」とアドバイス。児童たちは真剣な面持ちで煙が充満した図工室に入ると、ひざを曲げた状態で部屋の中を移動。無事に出口へたどり着くと、安堵の表情を浮かべていた。
避難訓練は、校務員室を火元に開始。火災報知機が鳴ると、児童や教員たちは運動場へと避難した。
堀校長は「1分54秒で避難を完了したが、おしゃべりがたくさん聞こえていたのは残念。でも児童自ら、『ここに並びよ』と声掛けができていたのはよかった。災害時は自分の身は自分で守る、自治・自立の考えが大切」と講評した。