「健康に暮らせて天国」 在住外国人が「地域」語る それぞれの体験交え

2019.11.30
ニュース丹波市地域地域

丹波で感じたことなどを語る在住外国人=2019年11月24日午後2時20分、兵庫県丹波市氷上町本郷で

兵庫県丹波市に在住する外国人が、地域で暮らす中で感じたことなどを語る「日本語スピーチ大会」がこのほど、同市内で開かれた。ユーモアたっぷりに話す出場者もおり、発表後には内容に応じた賞が贈られた。

同市国際交流協会主催の「多文化共生講演会」の中で行われた。

中国出身の梁恩延さん(ハートフル賞)は、いつも親切にしてくれる「おばちゃん」の農作業を手伝う約束をしたものの、畑の場所を聞くのを忘れたという、ほほえましいエピソードを紹介した。

南アフリカ出身のジョバルド・ジョビ・ヘンリクセンさん(I LOVEたんば賞)は、趣味のボルダリングができるジムが丹波市にあったことに驚き、運動好きの自身にとって丹波市は健康的に暮らせる「天国のよう」と語った。

中国出身の小川輝姫さん(スマイル賞)は、「丹波には四季おりおりのおいしいものがある。自然豊かな丹波に来てよかった」と語り、「中国料理を教える機会があればボランティアで伝えていきたい」と笑顔を輝かせた。

ベトナム出身のブイ・テイ・トウ・フウエンさん(ドリーム賞)は、日本に住むベトナム人が航空券を買うために現金を振り込んだが、チケットが送られてこないというトラブルに遭い、通訳として警察に行った経験を紹介。「私は詐欺だと思う。ベトナム人にとって航空券は安くない。みなさんも騙されないように気を付けて」と注意を呼びかけた。

タイ出身の越賀ジチャーナンさん(ファイト賞)は、結婚して丹波に移り住んだ、これまでの人生を振り返り、「日本語教室の先生たちにはとても感謝している」と述べ、「パワハラやいじめも乗り越えてきた。もっと日本語をがんばりたい」と意欲を語った。

中国出身の胡姿豆さん(ホープ賞)は、中国で日本の文化や習慣を勉強してきたが、「実際とは違っていた」と驚き、日本人が話す内容を同じ中国人に伝えたところ、とても喜ばれた経験から「通訳になり、異文化交流にがんばりたい」と目標を話した。

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