ケーキ製作費、ネットで募集 地元高校生が「クラファン」挑戦 開発から資金繰り学ぶ

2019.11.30
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「丹マロール」製作費をクラウドファンディングで募る生徒たち=2019年11月20日午前10時51分、兵庫県丹波市春日町黒井で

食を通じて地域の魅力を発信しようと、特産品の「丹波栗」を活用したロールケーキ「丹マロール」を考案した兵庫県丹波市の氷上高校3年生が、インターネットを通じて支援を募るクラウドファンディングを活用し、丹マロールの製作費を募っている。同校独自の教科「起業経営」で、「丹波三宝」と呼ばれる栗、黒大豆、大納言小豆を使った商品開発を検討する中で生まれた企画。目標金額は100万円に設定しており、支援者には返礼品として丹マロールのほか、生徒が作ったクッキーや味噌、ジャムなどを支援金額(3000円―2万円)に応じて贈る。

丹マロールは、丹波栗の渋皮煮やクリームなどを包み、程よい甘さに仕上げている。生徒のアイデアをもとに、地元の菓子店が製作した。

「起業経営」は32の班を作り、主にグループワークに取り組んでいる。1学期に、丹波三宝を使った商品を作るという「お題」のもと、各班で検討した結果、丹波栗のロールケーキを考案した班が全班の中から最優秀に選ばれた。このアイデアをブラッシュアップし、同店に製作を依頼した。

さらに、経営者の視点で商品化を考えた際、資金繰りも重要な要素であることから、クラウドファンディングに挑戦した。

「起業経営」で講師を務める若者の教育支援団体「NPO法人Imagine丹波」の鴻谷佳彦理事長(42)は、「新商品を提案して終わりではない。資金集めを含めた商品化の難しさを体験してほしい」と話す。丹マロールを考案した班の生徒は、「商品が流通するまでの大変さを学びたい」と話している。

支援の受け付けは12月末まで。詳細はインターネットサイト「FAAVO」内の専用ページ(https://faavo.jp/hyogo/project/4149)。

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