兵庫県丹波篠山市立岡野小学校の2年生11人がこのほど、篠山警察署を訪れ、同校の花壇で育てたヒマワリから取った種50個を同署に引き渡した。交通事故防止と命の大切さを伝える運動「ひまわりの絆プロジェクト」の一つで、児童たちは今年5月に同署から受け取った種からヒマワリを育てていた。引き渡した種は来春、丹波篠山市内の複数の小学校へ寄贈される予定。
同プロジェクトは、2011年に京都府内で起きた交通事故で亡くなった当時4歳の男の子が大切に育てていたヒマワリの種を京都府警が遺族から引き継ぎ、その種を各地に引き渡してヒマワリを咲かせることで、交通事故防止と命の大切さを伝えようと展開されている。
引き渡し式では、男子児童が、「来年、僕たちはまた、このヒマワリの種をまくつもり。咲いたヒマワリを見た人が、交通事故に気をつけようという気持ちになってほしい」とあいさつし、自分たちが育てたヒマワリの種を同署に引き渡した。
児童は、「この種からたくさんのヒマワリが咲いてくれたらうれしい。これからも交通安全に気をつけていきたい」と話した。