学徒動員の経験「懐かしい」 92歳5人が同窓会 同級生100人「生存率すぐわかる」

2019.11.03
ニュース丹波市地域

旧制中学時代の話で盛り上がる同級生たち=兵庫県丹波市柏原町柏原で

1927年(昭和2)生まれの92歳で、兵庫県丹波市の旧制柏原中学校(現・柏原高校)44回生の5人がこのほど、同市内で同窓生懇親会を開いた。戦時中には学徒動員で1年間、同県西宮市の軍需工場で働いたこともあり、強い絆で結ばれているという。

同窓生はちょうど100人で、50人ずつ2クラスだった。40歳代の頃から毎年、同窓会を開いていた。80歳を機に終わりとすることになったが、藤本正美さんが世話人になり、集まれる人だけでもと懇親会を継続してきた。10人前後いたメンバーも徐々に減り、近年は5―6人となった。

今年集まった5人は、軍需工場での苦労話など学生時代の思い出を懐かしみ、健康に関する話題になると、「同級生が100人だから、生存率がすぐに出せる」と笑い合う。

藤本さんは、「いつの間に、こんなに年をとったのかと思う」と苦笑い。「来年もするかどうかは来年にならないと分からん」と話していた。

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