日本の伝統楽器を奏でようと、兵庫県丹波市市島町の鴨庄小学校で26日、「箏(そう)」の演奏を体験する授業があった。3―6年生の計27人が「さくらさくら」を演奏し、校内に雅な音色が響き渡った。
元小学校教諭で、退職後は同県内の小学校を中心に、世界の音楽を紹介する活動に取り組む大原啓司さん(71)=同県姫路市=が出前授業を行った。
3、6年生計13人の合同授業では、それぞれが「箏」の前に正座。大原さんは、「箏は糸を『はじく』のではない。『押す』ように奏でる」と説明。最初は恐る恐る音を鳴らしていた児童も、慣れてくると次第にスムーズに。最後は全員でそろえて演奏した。
6年生の男子児童は「テレビでは簡単そうに演奏しているように見えたけど、実際に体験すると難しかった」と話していた。