20日付の英科学誌で、日本の研究チームが1160万年前に巨大隕石が海に衝突し、生物の大量絶滅を招いた可能性があることを発表した。ところ変わって兵庫県丹波篠山市八上下の民家では、東南アジア原産の芋「エアーポテト」ができた。ツルにでき、空中に浮いているように見えることが名前の由来。日光種苗(栃木県宇都宮市)は、隕石のような形から「宇宙いも」と命名して販売している。民家で栽培したものではなく、いつのまにやら自然に生えてきたそうで、住民の女性は、「宇宙から降ってきたんやろか」と空を見上げる。
ヤマノイモ科の一種。ポテトと名がついているが、ツルにできているのは芋ではなく巨大なムカゴ(葉の付け根にできる球芽)。ヤマノイモにできるムカゴは豆程度の大きさだが、エアーポテトは大きいもので赤ちゃんの頭ほどにもなる。カレーの具やフライなど、ジャガイモと同じように使うことが多いよう。
この家に住む前河代三子さんによると、エアーポテトが生えてきたのは毎年ゴーヤーを植えている場所。今年もゴーヤーを植えていたところ、イモのツルのようなものが1本生え、ゴーヤーが枯れた後も青々とした葉をつけていた。
「なんやろ?」と思いながら見守っていたところ、ムカゴがみるみる大きくなっていき、今では大きいもので15センチほどに成長。小さいものも含めると10個ほどのムカゴができている。
「職場の同僚に調べてもらったら、『宇宙いも』と呼ばれているものだとわかった」と前河さん。「肥料に種芋が混じっていたのかなぁ。いったいどこからきたのやら」と首をかしげる。
日光種苗に尋ねてみると、ゴーヤーの苗や肥料に混じることは考えにくく、前河さんの「宇宙から飛来説」については、「それは、ないですかね」ときっぱり。しかし、「近くで宇宙いもを栽培している人がいて、鳥などの動物がムカゴを口にくわえて運んできたのは」と、‘’空から降ってきた‘’可能性は捨てなかった。