行楽期に登山者救出を訓練 2警察署が合同で実施 山中で簡易担架こしらえ救助

2019.11.04
ニュース丹波市

 

要救助者を毛布でこしらえた簡易担架で運ぶ訓練に励む丹波署と篠山署の署員たち=2019年10月28日午前10時48分、兵庫県丹波市柏原町上小倉で

兵庫県丹波市の丹波署と同県丹波篠山市の篠山署がこのほど、丹波市の山中でけがをして動けなくなった登山者を救出する合同訓練を行った。

両市をつなぐ峠「鐘ヶ坂峠」で実施。登山中の登山者が、ゲリラ豪雨によって発生した土砂崩れによる倒木で足を負傷したという想定で臨んだ。

両署から5人ずつが参加。署員たちは、携帯型GPS端末を使って位置情報を共有しながら、鐘ヶ坂峠をはさんで、丹波篠山市側と丹波市側の二手に分かれて山中に分け入り、事故現場へと向かった。要救助者を発見すると、警杖と毛布を使って簡易担架を作る要領を確認した後、毛布のみでこしらえた簡易担架に要救助者を乗せ、山から運び下ろす際の注意点などを確認した。

丹波署地域課の花田和典課長(60)は、「新しく導入したGPS端末の活用と、篠山署との連携を確認でき、有意義な訓練となった。これから山の行楽期。事故がいつ起きてもおかしくないので常に備えておかなくては」と気を引き締めていた。

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