高校野球の兵庫県選抜チームが、同県高校野球連盟の国際交流事業として22日から台湾遠征に臨む。同チームには同県丹波地域の2人も所属しており、報徳学園高校2年の足立達希君と今夏の甲子園4強で明石商業高校2年の中森俊介君が現地のチームと5試合を行う。足立君は、「チームのレベルが高いので勉強になる。ヒットを多く打ちたい」と意気込んでいる。
今年の秋季県大会の活躍をもとに18人が選抜された。足立君は同大会を通じ、1番、2番、7番を打ち全6試合にフル出場。明石商業と対戦した決勝では、7番セカンドで先発し、安打を放つとともに堅実な守備で6年ぶりの頂点に貢献した。
今夏の甲子園で150キロを超える速球を披露した中森君は、準決勝で完投するなど実力を見せつけたが、連投となった決勝では疲れもあって4回途中でマウンドを譲った。
足立君は中学時代は硬式野球チーム「三田リトルシニア」に所属。俊足の1番打者として活躍し、2年時には関西連盟の選抜チームの一員として、台湾で行われた国際野球大会に出場した。
選抜チームでは、「Hyogo」の文字を胸にあしらったユニフォームに袖を通し、練習試合では安打を放つなどアピールしている。中森君について、「中学校のときから知っていた。中森君が登板すると頼もしく、まったく打球が飛んでこない」と笑顔。「各チームの主将たちが集まっているので、チームの盛り上げ方がうまい。いろいろチームに持ち帰れたら」と話している。