カフェ備えた柔道場オープン 関心持つきっかけに

2019.12.06
ニュース丹波篠山市地域地域

広々とした柔道場もあるカフェ&柔道スタジオ「TOUYA」

兵庫県丹波篠山市今田町休場に今年4月、カフェを備えた柔道場という珍しい店舗がオープンした。日本人だけでなく、ベトナムやポルトガルから合宿に訪れたり、来年1月にはオーストラリアの小中学生が柔道合宿を予定。一方で、市内のサークルがカフェでワークショップを開くなど、一風変わった施設として利用されている。

カフェ&柔道スタジオ「TOUYA」。柔道場は98畳あり、男女別にトイレや洗面台、シャワー室、洗濯機などを完備する。

併設するカフェは吹き抜けの2階建てで、木をふんだんに使用。壁一面がガラス張りで、自然豊かな山々の景色を見渡せる。テラス席があり、ドッグランも可能。

ロンドン五輪柔道銀メダリスト、杉本美香さんを輩出した「伊丹土曜柔道教室」の代表を16年前に引き継いだ佐々木洋賢さん(60)=同県伊丹市出身、三田市=が、柔道が縁で集まった仲間と楽しく過ごしたり、柔道に関心を持ってもらうきっかけになればと、スタジオを建てた。

佐々木さんは7年前に「土曜柔道会」を設立。現在、伊丹と三田に教室を持つ。TOUYAでは、毎週火曜の午後6―7時、初心者クラスを開講している。

柔道場とカフェを開いている佐々木洋賢さん(左)家族=2019年11月27日午後3時40分、兵庫県丹波篠山市今田町休場で

カフェでは、妻の直子さん(54)と、製菓の製造、販売経験のある長女の望さん(23)がランチ、スイーツなどを提供している。

道場は、土曜柔道会の教室生が利用したり、海外からの合宿も受け入れている。発達障がい児のスポーツ指導者講習会や、ヨガ教室、マルシェなどの会場として利用されているほか、カフェスペースもお菓子作りやアクセサリー作りの会場として貸し出している。

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