柔道全日本代表監督の井上康生さんによる柔道教室とトークイベントがこのほど、兵庫県丹波篠山市の丹波篠山総合スポーツセンターで開かれた。五輪金メダリストから直接指導を受けられる機会とあって、参加した子どもたちは、井上さんの話に熱心に耳を傾けていた。
柔道教室には、市内の小・中・高校生25人が参加。井上さんは、基本動作や、現役時代に得意としていた「内股」の技を伝授した。
また、世界約60カ国を訪れて、戦ってきた経験をもとに「日本人選手のもつ機敏性や柔軟性、我慢強さは、ほかの国の選手にはないもの」と話し、「世界で戦うためには、自分たちの強みを認識しなければならない」と熱弁した。
井上さんは「自分が子どもの時も一流の選手たちと触れ合うことで、柔道がより好きになり、大きな刺激を受けていた。子どもたちにも少しでもエネルギーを感じてもらえたら」と話した。
イベント終了後には、サインやTシャツがプレゼントされるなど、井上さんと交流した。
高校2年の男子生徒は、「井上さんのような高い次元の環境で柔道ができたら自分ももっと強くなれると思った」と話していた。