霧の海がつくる「多島美」 金色に輝く雲海撮影 刻々と変わる色彩

2019.12.25
ニュース丹波篠山市地域地域

雲海を金色に染める日の出=兵庫県丹波篠山市火打岩で

25日早朝、兵庫県丹波篠山市の名峰「多紀連山」の小金ヶ嶽(標高725メートル)から雲海を撮影した。

午前6時10分から登山を開始。日の出直前の午前6時55分ごろに山頂に到達すると、「丹波霧」とも呼ばれる深い霧がつくり出す絶景が眼前に広がった。

雲海から突き出た山々は、まるで瀬戸内海のように見える

乳白色の霧の海と、突き出た黒い山々がまるで島のように連なる。瀬戸内海の美しさを形容した「多島美」という言葉が浮かぶ。

午前7時5分。熱した鉄のような色をした楕円形の太陽が昇った。光を受けた“海”は金色に輝く。太陽が昇ってから霧は真綿のようになり、気温の上昇に伴ってか、波のようにうごめきだし、渦を巻いているように見えるところもあった。

刻々と変わる色彩。一瞬の自然の芸術を前に、息をのみながらシャッターを切った。

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