燃え上がる「とんど」 4メートルの火柱に歓声 正月飾りなど焚き上げ

2020.01.11
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燃え盛るやぐらに書初めを投げ込む児童たち=2020年1月11日午前10時32分、兵庫県丹波市青垣町田井縄

兵庫県丹波市青垣町で11日、正月に迎えた神を送る小正月の伝統行事「とんど焼き」があり、児童や地域住民らが正月飾りを焚き上げた。

スギの端材を円錐状に組み上げたやぐらに、しめ飾りや古いお札、縁起物などを配置。やぐらの足元から火をつけると、またたく間に燃え上がった。

また、地域の児童代表が、枝に書き初めをくくりつけた竹を燃やし、書道の上達を祈った。

次々にお飾りや書き初めを炎の中に投げ入れるものの、4メートルほどの火柱が立つ火勢に押され、火の手前で落下。たまに上昇気流にのって舞い上がる半紙があり、子どもたちは歓声を上げて追いかけていた。

6年生の男児は「伝統行事に参加しているなぁという感じがする」と言い、「今年中学生になるので、部活動など新しいことに挑戦したい」と新年の抱負。運営に携わった蘆田浩明さん(57)は、「屋外でたき火をしたら怒られる時代。こんな大きな火を見ることもない。子どもたちの思い出になれば」と話していた。

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