兵庫県丹波篠山市の清掃センター内で30日午前10時ごろ、異臭が発生し、作業員8人(男性7人、女性1人)が手のしびれや嘔吐の症状などを訴えていると、同センターの男性職員が119番通報した。
同センターや篠山署によると、空き缶やビンなどの処理をするラインで働いていた作業員が手のしびれや嘔吐の症状などを訴え、同市内の病院へ緊急搬送された。全員異常なしと診断され、同日午後から仕事に復帰した。
同センターは午前10時半ごろから午後2時まで救急車受け入れのため、ごみ搬入車両の受け入れを全面停止。駆け付けた消防隊は防護服を装着し、1―3階の各階で有毒ガス検知を実施したが、毒性のガスは検知されなかった。同署が原因を調べている。
原因ははっきりしていないものの、同センターは、何らかの薬品や液体がごみの中で混ざったのではないかと推測。「『まぜるな危険』と表記があるような薬品、漂白剤などは、しっかりと中身を出してから捨てるようにしてほしい」と注意を呼び掛けている。