「STAY HOME!」ニャ!―。新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言を受けて、営業を自粛している兵庫県丹波篠山市南新町の猫カフェ「くつろぎ古民家まめ猫」。“従業員”の猫たちも休業状態だが、手作りの段ボールハウスの中に入って、不要不急の外出を“自粛”(?)している。
同店の中町結紀さんによると、段ボールハウスは昨冬、店の常連から贈られたもの。店内には床暖房があり、普段、猫たちは床やクッションベッドで寝ていたが、新しい家が登場すると、競うように入居したそう。
新型コロナウイルスを巡っては、猫にも感染したという報道や、犬より猫の方が感染しやすいという研究報告もある。同店の猫たちは、もともと店外には出ないが、8日から営業を自粛する中、中町さんは、「『癒し』と『注意喚起』に」と、猫たちがハウスの中で過ごしている様子をSNSにアップしている。
かといって、トイレや食事は別にして、当然、全員が家の中でじっとしているわけもなく、屋根の上をうろうろしたり、ほかの部屋をのぞいて回る猫も。自宅待機している猫は外ににらみを利かせ、のぞき込んだ瞬間に「自宅にいなさい」とばかりに、「ネコパンチ」を食らわせるシーンも見られた。
中町さんは、「営業自粛に入って、この子たちもひと肌恋しくなってきているよう。いつか、またみんなが出歩けるようになったら、ぜひ、猫たちに会いに来てほしいですね」とほほ笑んでいた。