兵庫県丹波市の幸世自治振興会のボランティアグループ(豊嶋重子代表)と手芸クラブ(芦田喜査子代表)がこのほど、地元の北小学校に手作りの布マスクを寄贈した。おばあちゃんたちが、163人の全校児童と教師、予備を含め210枚を縫ったもの。地域の温かな心遣いに教師たちは感謝している。
たまたま大量のガーゼを譲り受けた人があり、90歳の女性を含む、両グループの6人ほどでマスク作りに取り組むことに。生地は持ち寄り、ガーゼと共に縫い合わせた。手持ちで足りなかったゴムを少量購入した。
集まって作業することは避け、各自自宅で作業した。低学年用と高学年用を用意。平面マスクと立体マスク両方があり、花柄、無地、キャラクターがプリントされたものなど、柄は20種類ほどある。
登校日に児童代表に渡す予定だったが、登校日を実施しないことになり、黒田睦美校長に渡した。
黒田校長は「素敵で温かなプレゼント。取り合いにならないように配らせてもらう。地域の方に支えて頂いてうれしい」と感謝。豊嶋さん(67)は、「あらゆることが中止になり、私たちの手も空いていた。気持ちだけ、くらいのことだけど役立ててもらえれば。登校日に間に合わせなあかんと思って、根を詰めました」と笑っていた。