おばあちゃんの胸飾りで学び舎へ 高齢者が新1年生にコサージュ 手仕事でかわいらしく

2020.04.05
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手作りの布造花でかわいらしいコサージュを作る「いこかfe」スタッフと利用者=2020年4月2日午前10時30分、兵庫県丹波市氷上町成松で

おばあちゃんの胸飾り―。兵庫県丹波市氷上町のふれあい喫茶「いこかfe」を運営するボランティアと利用者5人がこのほど、地元の小学校の新1年生に贈るコサージュ作りを行った。40人が、おばあちゃんたちの作った布製のかわいらしい飾りを胸につけ、入学式に臨む。

 綿を布でくるんで縫ったチューリップ3本と、プリザーブドフラワーのかすみ草などをベールで覆い、ピンク、紫、水色のリボンを結んだ。
 今冬の花の少ない時期にスタッフの大槻悦子さん(82)が持参した布の造花がかわいらしかったことから、子どもにプレゼントすることに。
 自宅で作った造花を新型コロナウイルスで休業中のカフェに持ち寄り、スタッフの金子征子さん(80)の指導で制作。造花の配置などバランスを考えながら細かい手仕事に励んだ。
 カフェ利用者の田原初音さん(90)は、「包むのが難しい。こういう作業は好き」と話していた。

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