これぞ“甘”ビエです 話題の妖怪、和菓子に コロナ「食べて」終息願う

2020.04.28
ニュース丹波市

藤屋が新発売した「アマビエ」の上生菓子=兵庫県丹波市山南町井原で

兵庫県丹波市の御菓子司「藤屋」(後藤紀行さん経営)が、新型コロナウイルスの早期終息を願い、防疫の妖怪「アマビエ」の上生菓子の販売を始めた。イベントや集会の中止で菓子業界も大打撃を受けている。後藤さん(47)は「コロナに負けない、負けたくない気持ちを込めました」と話している。

アマビエは、上半身は鳥のような、人のような外観、胴から下は魚の妖怪。うろこがあり、3本足。光輝く姿で海中から現れ、豊作や疫病の流行を予言すると伝わっている。アマビエが言ったとされる、「私の姿を描き、人々に見せよ」が転じ、「疫病が鎮まるのを祈る」ためにアマビエのイラストを描き、公開することが流行している。厚生労働省も、アマビエを使った啓発物資を作っている。

動植物などをかたどった茶席などに供される細工菓子と同じ製菓素材、練切を使用。かわいらしい半魚人型の姿で表現し、うろこも1枚1枚丁寧に細工した。

あんには、魔除けの「赤」を使用。2種類を用意し、目を見開いて疫病を退散させる「目力」には、白あんとイチゴピューレを混ぜたあんを、目を閉じて流行が鎮まるのを祈る「祈り」には、小豆のこしあんが包まれている。

2個セットで定価440円を、コロナ退散応援価格で400円(税込み)。予約が望ましい。同店(0795・77・0146)。

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