修験者が無病息災祈祷 鬼門に矢放ち邪気払う キャンプ場20周年に護摩焚き

2020.04.03
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護摩木を投げ入れる修験者たち=2020年3月29日午前11時45分、兵庫県丹波市市島町徳尾で

今年で開設20周年になる兵庫県丹波市の大杉ダム自然公園オートキャンプ場でこのほど、キャンプ場の発展と地域住民の無病息災などを願い「護摩焚き祭」が営まれた。同公園管理委員会(余田利信委員長)の主催。関係者50人ほどが見守る中、修験者の会「丹波神話会」(荒樋榮晋総裁)が護摩壇に火をつけ祈祷した。

同キャンプ場がある同市前山地区は、2014年8月の豪雨災害で被災。地域に大きな被害が発生し、同ダムにも土砂や倒木が流入した。被災直後から、地域住民やボランティアが倒木の除去などに取り組み、17年3月に再開した。

キャンプファイヤー場に護摩壇を設置。法要では、修験者が鬼門の方向に弓矢を放つなど、邪気を払う儀式を行ったあと、護摩壇に火がつけられた。もくもくと煙が立ち上り、荒樋総裁らが燃え盛る炎の中に護摩木を投げ入れた。

余田委員長(71)は、「14年のような災害が発生しないように願った。今の世の中も新型コロナウイルスの影響で閉塞している。神様の加護を受けられたら」と話していた。

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