新型コロナウイルス感染症対応など、兵庫県丹波市内の医療現場で働く従事者に感謝の気持ちを伝えようと、市内に7つあるミニバスケットボールチームに所属する各メンバーが感謝とエールを書いた手紙をしたため、同市ミニバスケットボール連盟の片山則昭会長(69)を通じて病院や診療所などに届けた。150通の温かな思いが、医療従事者の心を癒している。発案した片山会長は、「拙い文章もあるが、子どもたちが一生懸命に書いた。医療に携わる人に感謝すると共に、体を気遣いたい」と話している。
各チームの小学生と指導者、保護者に加え、今春卒業したばかりの一部の中学1年生が自宅でしたためた。各チームの関係者を通じ、片山会長の元に計150通と2枚の色紙が寄せられた。丁寧な字で書き、かわいらしい絵を添えた手紙もあった。
医師や看護師らに宛て、「毎日、コロナウイルスと戦ってくださりありがとうございます」「体がしんどい人のためにがんばってくれてうれしい」などと感謝を伝えたほか、「自分たちの体も大事にしてください」「今、私にできることは、かからないように気をつけてすごすことです」など、医療従事者を気遣ったり、自身でできる感染予防について記した。
市内各チームは、同ウイルスの影響で3月初旬から活動を自粛。第一線で働く医療従事者に対し、差別的な事象が起きていることが報道されている中、手紙を通じてエールと感謝を送ろうと企画。自分たちも手洗いや消毒、外出せずに自宅で過ごすなど感染予防を頑張っていることを伝えることで、共に同ウイルスと戦っていることを表現した。
片山会長は「医療従事者は本当に大変。子どもたちも早く学校が再開し、大好きなバスケットができるようになることを願っている」と話している。