兵庫県丹波市の柏原八幡宮(千種正裕宮司)でこのほど、新型コロナウイルス流行の早期終息に向けた祈願祭が営まれた。40歳以下の若手の神職で組織する神道青年全国協議会による全国一斉の祈願祭の一つ。
同神社では、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスを“厄”とし、それをはらう意味合いで、毎年2月17―18日の厄除大祭で営んでいる深夜の神事「青山祭壇の儀」と同じ様式で執り行った。
青山祭壇の儀は日本最古の厄除神事とされ、厄除けの神様と一緒に、さまざまな災いをもたらす厄神も迎えるのが特徴で、祭壇には厄神が好むとされるクチナシの実やカヤの実、小豆、赤米など赤(朱)い食べ物を供えて準備。千種太陽禰宜(37)が祝詞を読み上げ、玉串をささげるなどして丁重にもてなし、「どうかこれ以上、厄を与えないでください」と、一日も早い終息を祈った。
千種禰宜は、「神様の力で、不安な日々を過ごされている地域の皆さんの心の支えになってください、との思いを込めた」と話していた。
同協議会は、自宅の神棚で早期終息を祈れるよう「神棚拝詞」の祝詞をつくり、ホームページ(http://www.shinseikyo.net/)に掲載している。