インターネットを使ったオンライン学習環境整備として、兵庫県丹波市の中央小学校が、中古タブレット端末13台を購入し、端末がないために学習ができない世帯に無償で貸し出し、情報格差による学びの機会の喪失を埋める。
PTA会計から児童会への活動支援金で購入した。ゴールデンウイーク中に中古品を探し、ネット通販で取り寄せた。1台あたり、3000円程度。メーカーは不ぞろいで、返品保証付きの物を選んだ。
格差が生じないようにするための支援策を考える中で、中古端末であれば予算の範囲内で買えることが分かり、西田隆之校長がPTA会長に話を通した上で購入した。wi―fiなどネット環境は、各家庭で整えてもらう。
同校は、無料動画投稿サイト「You Tube」で、教師が家庭学習の仕方を教える動画を投稿するなどの教材づくりを先行させ、他校で実施されている、テレビ会議の要領で教師と児童がインターネット上で顔を合わせられる会議ソフト「Zoom」の利用は、見合わせていた。
西田校長は「支援策が見つからないうちは、『Zoom』で児童の健康観察をするのはやめておこうと考えていたが、これでできる。ただ、ネットより電話やファクス、連絡帳でのやり取りを望まれる家庭もあり、各家庭の希望通りの対応をする」と話している。
児童、生徒のタブレットは丹波市が購入予定だが、時期が来年2月予定と、当座の使用に間に合わない事情にある。