兵庫県丹波篠山市が新型コロナウイルスの影響で打撃を受けている市内の飲食店を支援するために取り組んでいるテイクアウト商品の半額キャンペーンについて、開始1週間の時点で予算額の2倍超となる利用があったことがわかった。市は今後、追加予算を市議会に上程する方針。
同キャンペーンは、テイクアウト商品(弁当、オードブル、ピザ、調理パン、地酒、地ビール、丹波篠山茶など)などを市民が3000円以上を購入した際、その場で半額にするもの。店舗が後日、市に申請し、補助金を交付する仕組み。
市観光交流部によると、4月20日から始まったキャンペーンに参加している87店舗のうち、52店舗からの報告で、27日までに1030万円の利用があった。当初、7月末までを期限として確保した事業費は500万円。すでに予算オーバーとなっている。
4月分の実績は5月10日までに各店舗が市に申請するため、さらに利用は増える見込み。
同部は、「予想以上の利用。事業で売り上げを持ち直したという店舗もあると聞く」と言い、酒井隆明市長は、「人気が出ているのはいいが、今後も費用が必要になる。予算を追加しなければならない」とした。