幸せ運んでねー。兵庫県丹波篠山市小坂に9日、コウノトリが飛来。田んぼの中でのんびりとエサをついばみ、農家の田植え風景と”共演”する姿も見られた。新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令される中での「瑞鳥」飛来。住民らは、「コロナで暗くなった心が癒やされるわぁ」と笑顔で話している。
近くの住民らによると、2日ほど前から辺りに出没。農家が田植え機に乗り込んで作業している姿を横目に、もくもくとエサをついばんでいる。
同県立コウノトリの郷公園(豊岡市)のホームページで足環の色を照会すると、識別個体番号「J0223」とみられ、愛称は「藍」。2019年3月に徳島県鳴門市で生まれ、同年6月に巣立っている。
近くの男性(44)は、「新型コロナで大変な時だが、『幸せを運ぶ鳥』と言われているのでうれしい」と笑顔で話していた。