兵庫県丹波市青垣町の「あまご村」(朝倉重和さん経営)の玄関に、鉢植えの巨大キャベツが置かれ、珍しいと話題になっている。朝倉さんが近所の人から譲ってもらったもの。球の直径が30センチ、葉の端から端まで70センチある。「土がついたまま畑から抜いた。2人がかりでないと運べないくらい重かった。5キロはあると思う」と朝倉さんは話している。
同町内のキャベツ生産者の足立義行さんから巨大キャベツの存在を教えてもらった、足立善徳さんが昨年から栽培を始めた。今年は苗をつくり、栽培を楽しみそうな5人に配った。そのうちの1人が育てたキャベツが「あまご村」の展示物。足立さんによると、品種は「ひらぐも」(タキイ種苗)。同社のウェブには「直径50センチの大玉も可能」とある。足立さんは「こう見えて柔らかくおいしいが、何せ大き過ぎる。お好み焼きをどれだけ焼かないといけないか」と笑い、「見せびらかすのにちょうど良い」とまた笑った。
足立さんが種を取り寄せてもらった同市内の山口種苗店によると、同店では足立さんが最初の注文者。その後、店頭に並べていた「ひらぐも」の種を買った人からもらったキャベツは、「大玉のスイカくらいあった」という。あまりに大きく、3軒で分けて食べた。「おいしかったので、うちでも作ろうかな」と話していた。