トランク開けたら”小さな本屋さん” 絵本積み込み車で移動販売 「家族で楽しんで」

2020.06.22
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絵本の移動販売書店「mamimumemo book book」を開いた足立真美さん=2020年6月17日午後1時35分、兵庫県丹波市青垣町東芦田で

絵本を中心とした移動書店「mamimumemo book book」が、兵庫県丹波市で移動販売を始めた。車のトランクと、車外に組み立て式の本棚を広げて営業する小さな本屋さん。100種類程度の本を積み、親子が集まるサークル活動の場や、店の軒先、個人の自宅に出張する。

店主は同市の足立真美さん(39)。自身と、夫の光洋さん(38)、3人の娘の名前の頭文字を並べ、店名にした。

専門学校時代の恩師にもらった「おおきなかぶ」で絵本に触れ、長女の子育て中に、子ども以上に絵本に夢中になった。店舗型の書店を開きたいと夢を膨らませていたが、出版不況の時世や、子どもが小さくて本屋に行きづらい人に喜んでもらえるだろうと、いろんな場所に出かけられる移動販売という形で起業した。

トランク部分に本棚を積んでいる。観音開きのリアハッチを開き、組み立て式の本棚を車外に広げ、本を並べて「開店」。本棚は、光洋さんが作ってくれた。

自身が所有する絵本を見本として並べて手に取ってもらい、気に入った作品の新品を買ってもらう。0歳―小学生ぐらいを対象にした絵本と児童書のほか、大人向けの絵本、レシピ本もある。評価が定まっている定番絵本のほか、新しく出版された作品をチェックし、気に入ったものを本棚に加えていく。

「子どもも大人も癒やされる。家族で絵本を読んでほしい」と言い、「車を停めるスペースがある所ならどこへでも行きます」と話している。

自宅敷地内で月に1度「小さな本屋+小さな図書館」と名付けたイベントを開く。絵本の販売のほか、所有する絵本の貸し出しや、子ども用品のフリーマーケットなどを開く。イベントや移動販売予定は、「Instagram」で告知する。

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