姉妹都市提携を結んでいる兵庫県丹波篠山市と愛媛県南宇和郡愛南町の両自治体職員らが、コロナ禍で販売に打撃を受けている互いの特産品を購入し合うことで、支援と交流に結び付ける事業に取り組んでいる。
11日には愛南町の特産である養殖真鯛と柑橘類の愛南ゴールドが丹波篠山市に到着。丹波篠山市職員約180人が真鯛237匹、愛南ゴールド10キロ×195箱(総額で約95万円)を購入した。
愛南町では町職員らが丹波篠山市特産の新茶と地酒の購入受け付けを進めている。
生産量日本一という愛南の養殖真鯛は新型コロナウイルスによる影響で都市部の料亭などへの出荷が減少。丹波篠山の地酒や新茶もイベントが中止になるなどして販売が減少している。
“姉妹”の特産の状況を話し合い、互いに購入し合うことで支援に結び付けることになった。
同市市民協働課は、「鯛の成長時期もあり、今回は市民への周知が難しかったため、職員のみにしたが、今後は市民向けにも販売を検討し、両自治体間のさらなる交流につなげていきたい」と話している。