新型コロナウイルスの影響で4月21日から休業していた、兵庫県丹波篠山市にある「こんだ薬師温泉ぬくもりの郷」が、きょう17日から営業を始める。前日にはスタッフらが久々の営業を前に浴槽の清掃や、感染防止策の作業などを実施。中西均支配人は「約2カ月ぶりの営業でスタッフ一同、お客様を迎えられ喜んでいる。感染対策を徹底して、癒やしの空間を提供したい」と話している。
同施設周辺には、兵庫陶芸美術館や日本六古窯・丹波焼の窯元群などがあり、京阪神からの利用客も多い。兵庫県は6月1日に休業要請を全面解除したが、同施設は広域からの利用が予想されるため、利用客やスタッフの感染予防のため休館していた。
16日にはかけ流しの露天風呂や、内風呂の丹波焼の陶板を使った浴槽、脱衣所などを念入りに清掃、受付窓口に飛沫感染防止のビニールを張る作業などを行っている。
オープン後は、▽入り口に消毒液の配置▽受付に飛沫拡散防止のシートを張る▽脱衣所の使用ロッカーの間隔を空ける▽脱衣所をこまめに消毒▽スタッフの脱衣所入室の際にフェイスガード着用▽洗い場に備え付けのシャンプー、リンス、ボディーソープの使用を禁止する代わりに、使いきりのものを無償配布―などを実施し、利用客やスタッフの感染を防ぐ。
また、17日から豆腐やアイスクリームなどを販売する加工販売所や、農産物直売所も通常営業する。飲食、サウナは7月からの営業を予定している。
営業時間は通常通りの午前10時―午後10時。火曜定休。